（ようこそ　親切会へ）

事務局の住所・連絡先

支部長挨拶

中部支部は本年2024年度に支部設立40周年を迎えました。ひとえに、これまでの会員の皆様から頂きました親切活動に対するご支援とご協力の賜物と厚く御礼申し上げると共に、先輩役員の方々のご尽力に敬意を表します。1985年4月に支部発足し、愛知・岐阜・三重・静岡の東海4県内を活動範囲として、福祉団体や福祉施設への寄付寄贈活動を中心に活動し、設立当初から昨年度までに実施しました寄付金額は8,866万円に、寄付の累計件数は2,233件となりました。これら活動実績は当支部の大切な財産であり、これからの支部活動に活かしてまいります。
現在、やっとコロナ禍から解放され、活発な経済活動や社会活動が戻ってきて、日常生活も明るさを取り戻しつつありますが、本年一月元旦に突然発生した能登半島地震では多く方が被災しましたし、今も、様々な事情で養育が必要な幼児や児童たち、子ども食堂に集まる子供たち、支援サービスを必要とする障がい者、貧困と戦う母子家庭や学生、高齢化社会で介護の必要な老人など、世の中にはまだまだたくさんいますし、「小さな親切」「ささやかな福祉貢献」がまだまだ必要とされています。
これからも親切の輪を広げ、困っている人たちを支援し明るい社会つくりに取り組んでまいります。会員の皆様のご理解とご支援をお願い申し上げると共に、親切会の理念や活動にご賛同頂き、一人でも多くの方にご入会いただけることを心より願っております。

支部役員と運営

支部の組織は、春と秋の年2回定例開催する「支部幹事会」で年度の事業計画と予算、決算及び役員変更など重要事項を審議決定し、本部の承認を得ています。また、活動方針や予算の立案、日常の活動計画と実行は運営幹事が推進し、月1回を基本に「運営幹事会」を開催しています。
「支部幹事会」は支部長、法人会員及び個人会員から選ばれた幹事、監事と事務局で、また「運営幹事会」は支部長、運営幹事（個人会員の幹事）、事務局で構成しています。

〇支部役員一覧

2024年4月1日現在

〇会員動向

〇支部法人会員一覧（五十音順）

2024年7月1日現在

2023年度支部活動

（1）洗剤の寄贈

2023年度で17回目となる洗剤寄贈を、6月下旬東海4県の児童養護施設・乳児院合わせて93施設に行いました。寄贈先から、子供たちは毎日元気に動き回り直ぐに服を汚してしまうので、洗剤の寄贈は本当に嬉しいと感謝されています。また、子供たちからも沢山の謝礼のお手紙や絵をいただきました。
尚、静岡地区への寄贈洗剤は、障がい者の方が作業される県内小規模事業所より購入し、その売り上げにも貢献しています。

〇慈友学園　慈友祭に参加して

中部支部では、毎年東海地区の児童養護施設・乳児院に洗濯用洗剤を寄贈しております。本年の寄贈先訪問で、8月9日慈友学園を訪問したところ、そのご縁で「慈友祭」にお招きいただきました。慈友学園は、名古屋市東区にある大正8年から続く男子のみが生活する定員32名の児童養護施設です。歴史は古いですが建物は新しく、子どもたちは4つのユニットに分かれて各ユニットごとに一つの家族のように生活しています。建物は子どもたちがユニットとして生活しやすいようにそれぞれLDKを中心に個室を配備し設計されています。使いやすく温かみのある施設と職員さんの愛情と配慮のもと、子どもたちは伸び伸び生活しているようでした。訪問した時も子供達の屈託のない態度や笑顔が印象的でした。
慈友祭は10月8日日曜日、気持ちの良い秋晴れの日に開催されました。接待客の顔触れは、午前中は寄付をした個人や団体の方々、実習やボランティアで関係している学生さん。また里親さん家族の姿も見られました。そして、午後からは近隣の住民や学区の小学生が参加するとのことです。お祭りの内容は、手作り感満載のゲーム遊びと模擬店で、特に、ゲームはルールの説明も商品の受け渡しも子どもたちの担当でみな真剣に、忙しそうに働いていましたが、「僕もゲームやりたーい」と職員に訴える子もいてほほえましい場面もたくさんありました。また、模擬店は天むすやたこ焼きなど食べきれないほど並んでいて、中でもラーメンは絶品でした。
青空の下、子どもたちの歓声を聞きながら私も童心に戻り楽しいひと時をすごさせていただきました。慈友祭を開催された園長先生、職員さん、そして子供たちに感謝申し上げるとともに、子どもたちの健やかな成長を祈念いたします。（記：大西運営幹事）

〇社会福祉法人ラルシュ　かなの家(かな石鹸発送所)を訪問

17年間に亘って、静岡県内の16の乳児院・児童養護施設に寄贈を続けている台所用（野菜・果物・食器など）液体石鹸（天然ヤシ油で保湿性も高く手荒れしにくい環境にも肌にも優しい石鹸）の商品の製造・発送をお願いしてきた『かなの家』を訪問しました。就労継続支援B型事業所の一つで、10名程度の方が従事されていて、訪問に際して初めてとは思えないような親しさで迎えていただきました。
液体石鹸の製造は、仕入れた原材料缶（ヤシカリ石鹸脂肪酸カリウム33％）➡希釈作業（計器で20％に水で希釈）➡袋詰め（600㎖を計量計で袋詰め）➡ラベル貼り（品質表示や商品PR）という工程で、細心の注意を払いながら、一つ一つ心を込めて仕上げられていく。作業者に聞いてみました。「一日最高いくつくらい作ったの？」「200袋です。」「一日がかりだね。」「うん、頑張ったよ。」予定通り出来上がった時の作業者の笑顔には、『じわっ』とくるものがありました。寄贈先からのお礼の手紙をご案内頂いた取り纏めの方にお見せして、親切会会員の皆様の小さな親切が、寄贈先とともに、この製造施設の方々にとっても大きな喜びとなっていることを実感しました。
近くの工場で製造している固形石鹸を含めて、生産量にはそれなりに変動がある上、支援B型は支援A型のような雇用契約形態ではなく、就業時間も4時間程度を目安にフレキシブルで、石鹸以外では、畑での作物やお米の栽培などに従事されているが、知的障がいの方々が中心であり、土地環境とも調和して、心にゆとりを持った生活支援が行われています。（記：上藪運営幹事）

（2）東海地区の社会福祉４団体への寄付金贈呈

今年度も下記4福祉団体に寄付を行い、夫々の4団体より大変喜んで頂きました。各団体では地域おけるボランティア活動の活性化、子育て支援や高齢者・障がい者支援など社会福祉向上のための資金として有効に活用しています。今年は各団体を訪問、目録を贈呈、また各団体より感謝状が授与されました。

（3）日立清水理科クラブへの寄付金贈呈

今年度5月に創立10周年を迎えられ、ますます意気盛んにクラブ活動を展開されています。モノづくり教室（小学3〜6年生）を毎月実施中で、9月には空気ロケット飛ばしっこ大会を開催。複数の近隣小学校での紙コプター・アルソミトラなどの科学クラブの4〜7回シリーズ開催への活動支援やサツマイモなどの栽培支援。その他、地域の社会福祉協議会主催の親子工作教室の開催など対外Gr活動にも活発に取り組まれています。
皆様のご寄付が『失敗を恐れず常に果敢に挑戦していく』小学生を育んでいます。

（4）大型掃除機の寄贈

11月、東海3県の行政を通して、愛知県4施設、岐阜県3施設、三重県3施設の障がい者支援施設に大型掃除機を寄贈しました。これにより愛知・岐阜両知事及び三重ボランティア基金理事長より感謝状が授与されました。11月22日（水）に行われた三重県贈呈式においては、寄贈先3施設長も同席され、式後皆さんと意見交換が行われました。

〇シンシア豊川を訪問

2023年11月24日、愛知県東三河豊川市、豊川稲荷の西北に位置する丘陵地にある社会福祉法人アパティア福祉会、シンシア豊川を訪問しました。
施設の足元には田畑が広がり、入所者や職員が米や野菜を近隣農家の支援を得て栽培、小規模ながら販売にも取り組んでおられます。施設は1997年8月に知的障がい者入所更生施設として開所、収容可能人員80名の所、現在60名弱入所。施設は大きいため、大型の掃除機は大変助かると感謝されました。当日は重度の方も多く写真撮影は難しかったのですが、後日、入所者自身が掃除機を動かす姿並びに訪問前日11月23日に開かれた地域住民との触れ合いイベントの様子の写真を送っていただきました。（記：武内運営幹事）

（5）子ども食堂への寄付

愛知県内の子ども食堂の過半が加盟する「同NWK」に、2023年11月に寄付金を委託しました。寄付金の委託は4年目を迎えますが、コロナ感染が一段落し、多くの子ども食堂が対面式で再開されており、貴重な活動資金として子ども食堂の運営者に分配されています。

〇「あいち子ども食堂ネットワーク（以下NWK）」との懇談会実施

2024年5月8日、当支部に子ども食堂への支援金の委託をしているNWK代表の忠平様にお越しいただき懇談会を実施し、NWKの活動状況をお伺いするとともに、子ども食堂全般に関する意見交換を行いました。以下は意見交換された主だった項目内容です。

＜NWKの主たる活動内容＞

• 子ども食堂への支援品、感染症対策、食品衛生等の情報提供
• 企業、団体と連携し、食材・食品・寄付金を活動に応じ分配
• 名古屋市や社協と連携し、交流会や勉強会を開催
• NWKに加盟の子ども食堂は262ケ所と愛知県内の6割超であり、加盟の伸び率は2020年比で2.7倍となっている。子ども食堂の急増に伴う支援の在り方も今後の課題である。

＜子ども食堂が抱える課題＞

1. 真に困っている困窮家庭に支援が届いていない。また、見出す難しさもある。
2. 運営スタッフや、運営資金、食材が不足。また、開設会場や設備も不足している。
3. 地域や学校への子ども食堂開催の周知が不十分である。
4. 課題克服のため、行政や社協とは支援を受ける以上に、共助の関係が求められる。

   こども食堂の増加と共に、食堂運営者も公共機関やNPO団体、社会福祉法人、一般企業など多彩になってきており、地域の福祉を必要とする人達の拠点となる傾向が見られる。

（記：野田運営幹事）

（6）災害備蓄品の寄贈

2023年12月18日、株式会社日立システムズ中部支社様より災害備蓄品、保存水（500mlペットボトル24本入／箱）200箱、保存食（アルファ米、サバイバルパン等、6セット入／箱）380箱を寄贈いただき、中部善意銀行様に斡旋、預託しました。さらに、名古屋市内及び近隣児童養護施設、障がい者施設、子ども食堂等に配布されています。

（7）能登半島地震災害に義援金を寄付

2024年1月1日夕刻に能登半島地方にて起きた地震は震度7に及ぶ大地震でした。石川県を中心とする被災地では、245人（災害関連死を含む）が亡くなられ、約1,300人が負傷、ピーク時には3万人を超える避難者が出ており、5月初旬においても約4,600人が避難を続けておられ、また、住家については、全半壊、一部破損等約121,000棟に被害が出ております。今後もその復興には多くの時間と費用を要すると見込まれます。
中部支部としましては、3月8日に日本赤十字社愛知県支部を通じて被災県災害義援金配分委員会宛に50万円、3月12日に親切会本部と連携、北陸支部を通じて石川県志賀町社会福祉協議会宛10
万円を寄付いたしました。

（8）「 社会貢献型自販機」の活動状況

日立グループ各社に導入いただき2023年度は、16社35台、総額は「226,207円」となりました。引き続き取り組んでまいりますので自動販売機の(新設)・(現状機のリプレース)・(現状機の「親切会」扱いへの変更)がありましたらお知らせください。

〇採用状況

2024年3月現在

（9） 2023年歳末募金ご協力に御礼

コロナ禍が続き在宅勤務が定着する状況下、会員企業各社の皆様には大変ご協力頂き、募金総額 343,661円のご奉仕を賜ることが出来ました。
ご協力に深く感謝申し上げると共に、寄せられました皆様の浄財は、今後の支部事業活動に有効活用させていただきます。 なお、下記に募金集計一覧を報告します。コロナ禍発生以降、減少傾向にあり厳しい状況にあります。会員皆様の更なるご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

〇2023年歳末募金実績（敬称略）

（10）組織活動

〇2023年度秋期幹事会の開催

10月24日（火）、JRセントラルタワーズ内（株）日立製作所中部支社セミナールームにおいて秋期幹事会が春期同様対面にて開催されました。役員15名 <支部長、役員13名（代理含む）、監事>の出席を頂き、2023年度の上期活動報告と下期事業計画および年度収支見通しについて承認されました。また、昨今の最重要課題であります『会員の拡大』に対しまして、久しぶりの昼食会を挟みながら、意を新たに強力に取り組んでいくことを確認しました。

〇2024年度春期幹事会の開催

2024年4月23日、JRセントラルタワーズ22階の㈱日立製作所中部支社セミナールームにおいて、春期幹事会が対面開催され、役員15名（支部長、幹事13名（代理含み、欠席1名)、監事）が出席されました。2023年度活動報告と決算及び2024年度の事業計画と予算が承認され、新しい年度がスタートしました。

お知らせ・お願い

（１）会員を募集しています

親切会とは、あなたの「善意」を世の中に拡げる「ボランティア」の窓口です「小さな親切」「ささやかな福祉貢献」をモットーに、明るく住みよい社会つくりに取り組んでいます。ぜひ活動に賛同頂きご入会をお願いします。近年、会員の減少が続いており、法人会員の皆様には社員の方々の個人会員加入への継続的な取組みを、また、個人会員の皆様には身近な親しい方に親切会をご紹介いただき、入会推薦を是非お願い致します。ホームページから入会申込いただくか、 支部事務局にご連絡ください、申込書をお送りします。

＊　会費
個人会費：　2,000円/年/口
法人会費：36,000円/年/口

（２）善行者の推薦をお願いします

皆様の身の回りで日頃からボランティアや児童安全養護など善行をされている個人や団体をご推薦下さい。善行表彰をしています。

（３）その他のお願い

親切会中部支部では、会員の皆様から会費や寄付及び歳末募金等でいただいた浄財を、地域の福祉施設や福祉団体への支援に活用させて頂いています。是非、下記ご協力を宜しくお願い申し上げます。まず、支部事務局までご連絡下さい。

＊　寄付・募金へのご協力をお願いします。　一般寄付の通年受付窓口は下記です。
振込口座：三菱UFJ銀行　栄町支店　普通預金　0265752　一般社団法人親切会

＊　寄付先の推薦をお願いします。
財政が厳しく寄付が必要と思われる福祉団体や施設をご推薦下さい。     

＊　余剰な災害備蓄品・備品の寄贈をご検討下さい。
法人会員様で事務所移転や改装などにより不要となった災害備蓄品や余剰備品が ありましたら寄贈斡旋しますので、支部事務局までご連絡下さい。

支部広報誌

当支部では年2回「親切会中部だより」を発行しております。最新号をご一読ください。